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明日香巡りに欠かせない乗り物をご紹介します

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近鉄飛鳥駅を降りれば、そこはもう古代のロマンあふれる歴史の舞台。明日香村は1300年余り前の時代へと旅人を誘う青空博物館です。

ここへ来たなら万葉の風を感じながらの古墳めぐりが大定番!…なのですが、この連載では、あえて少し違う視点から見た明日香もご紹介していきたいと思います。では、さっそく出発!といきたいところですが、ちょっとその前に。せっかくですので、明日香めぐりの移動手段もいくつかご紹介することにしましょう。

まずは使ったことあるよ、という方も多いと思われるレンタサイクル。
利用者も多く、遠足らしき制服姿の学生さんが集団で自転車を走らせる姿は、もはや明日香の風物詩の一つといえるかもしれません。近鉄飛鳥駅前には3軒のレンタサイクル屋さんがあります。
どれにしようか迷われる方は、駅前の飛鳥総合案内所「飛鳥びとの館」へ行くことをお勧めします。

ここには3つのレンタサイクル屋さんの比較表があり、自分の都合に合ったお店を選ぶことができます。さらに!観光ポイントやモデルコースをコンパクトにまとめた「飛鳥王国パスポート」(税込み100円)を購入すれば、レンタサイクルの割引券(100円)がもれなくついてきます。

なんと差し引き0円!レンタサイクル屋さんのホームページには、さらにお得な割引優待券が載っていたりもしますが、パスポートには、他の施設の割引券もついているので、旅の記念に一冊購入してみるのもよいかもしれません。

レンタサイクル店では、一般と電動2種類の自転車を選ぶことができます。一般は1000円、電動は1500円が相場で、電動の方が割高ですが、なにせ坂道の多い明日香村。体力に自信のある方は一般を、そうでもない方は電動を選ぶのがお勧めです。
残念ながら私は後者。

ということで、今回は電動自転車に初挑戦してみました。レンタルに必要なのは、利用承諾書の記入と身分証の提示だけ。
予約も不要で簡単に借りることができました。

田畑に囲まれたなだらかな登り坂をゆっくりとこいでいくと心地よい風が吹き抜けていきます。電動は初めてとあって、こぎはじめはやや心配でしたが、そんな不安も即解消。

壁画古墳で有名なキトラや高松塚へと続く整備された自転車道はもちろん、昔ながらの古民家が残る集落の中も、岡寺門前町の細い路地裏も、奥明日香へと向かう傾斜のきつい坂道も楽々。
一日を走り終えるころにはすっかり旅の仲間の気分。返却時に別れるのがちょっとさびしく感じられるほどでした。

続きましてはMICHIMO(ミチモ)と呼ばれる超小型モビリティレンタルサービスのご紹介です。

この小さな2人乗りの電気自動車は、近鉄飛鳥駅を降りてすぐ右手の「MICHIMOステーション飛鳥」で借りることができます。事前にパソコン、携帯、電話からの予約が可能。料金は3時間3,000円、5時間4,750円、1日8,000円(全て税別)の中から選ぶことができます。4人乗りの電気自動車「三菱i-MiEV」も同料金ですが、2台のみのため予約が無難です。

免許証を提示したら、簡単な講習を受けます。なにせ当方、生来の運動音痴に加え車の運転も苦手とあって操作はおっかなびっくり…。ですが構造は簡単ですので普段車を運転している方なら、少し練習すれば運転のコツがつかめると思います。

窓はファスナーで開け閉め可能なビニール製。ドアの隙間から外が見える構造といい、コンパクトな車体といい、遊園地のゴーカートに似ているかも。明日香村という古代史テーマパークを一緒に走る可愛い相棒、といった感じです。

座席が低いので地面を近くに感じることができ、歩きながら散策しているような感覚も味わえます。
もちろん最高速度は80キロとスピードも出るので、移動の便利さと小回りの両方を兼ね備えたすぐれものです。

そして、注目度もピカイチ。「わあ、ちっちゃい車」「ほんまやなあ、おばあちゃんもあんなん一回乗ってみたいわあ」なんて、散歩のお孫さんとおばあちゃんの会話が聞こえてきたりもしました。後部座席は、普通の車に比べると振動や音はやや大きめ。夕陽に向かってガタゴトと揺れながら走るこの感覚…どこかで味わったような、と記憶を探り思い当たったのが、軽トラの荷台。
子どものころ、畑仕事を手伝った帰りに内緒で乗せてもらった懐かしい記憶と、今、目の前に広がる田園風景が妙にマッチして、珍しい車に乗りながら郷愁を感じてしまったのは、やはり明日香という土地柄のせいでしょうか。

最後にご紹介するのは「赤かめ」と呼ばれる明日香周遊バスです。

このバスは、近鉄飛鳥駅から橿原神宮前駅の間を、明日香の主要スポットを回りながら巡回しています。
主に1時間に1本のペースで運行しているので、1日フリー乗車券(大人650円、小児330円)を購入して、見どころをまわるのも楽しいと思います。

秋の観光シーズンの土休日には、なんとボランティアガイドさんによる観光案内のサービスもあるそうで、このお値段でこの内容。とても贅沢です。大きな車窓から見下ろす景色もさることながら「こんな道、入れるの?」と思うような細道でも安定のハンドルさばきで入っていく運転手さんの技術には、ほれぼれしてしまいますよ。

ここで紹介した他にもタクシー、自家用車、など明日香をまわる手段は多々あれど、どれを選ぶかはあなた次第。
もちろん自分の足でのんびり歩く選択肢があることは、言うまでもありません。風や鳥の鳴き声を感じながら歩けば、遺跡とのどかな田園風景が広がる明日香の空気に体がゆっくりとなじんでいくのがわかります。

そして、どんな移動手段を使ったとしても、明日香の楽しみ方はあなた次第。1300年前の時に思いを馳せるもよし、日常の時を忘れてのんびり過ごすもよし、両方の楽しみ方ができる場所、それが明日香村なのです。

次回は、古代史の舞台に突如現れる昭和の香り?!「アトンおもちゃ館」へご案内します!

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