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観光の合間に立ち寄りたい 奈良・明日香のカフェ3選

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自然や歴史的遺跡に恵まれた奈良県明日香村には、風景にとけこむように建つ素敵なカフェも沢山あるのをご存じですか?観光の合間に美味しいものが食べたい時や、ひと休みしたい時に立ち寄りたくなるカフェ3店舗をご紹介します。

\ご紹介するお店はこちらの3店/

  1. caféことだま
  2. ココロゴハン
  3. Matsuyama Cafe(マツヤマカフェ)

 

caféことだま

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石舞台古墳から飛鳥寺へと続く通りは、江戸時代の古民家が軒を連ねる風情ある地区。市場通りと呼ばれたこの場所にある「caféことだま」は、明日香の歴史に魅了され、明日香で出会い、結婚を機に明日香に移住してきた加藤夫妻が、10年以上かけて大切に育んできたお店です。2015年に飛鳥駅の西側から今の場所へお引越し。さらに素敵なお店になりました。

現在の店舗は築約200年の元酒蔵。黒光りするほどに磨きあげられた店内は、古い調度品や雑貨がしっくりと馴染んでおり、懐かしさと洗練された美しさが共存しています。併設されたギャラリーやお土産品コーナーもじっくりと見たくなるものばかりです。

ランチタイムのメニューは、ことだまランチ(1,650円)1種類のみ。数量限定なので予約がおすすめです。明日香や近隣でとれた旬の野菜の美味しさを生かすため、メニュー内容は2週間ごとに入れ替わります。

この日メニューは、オクラネバネバサラダ、えんどう豆のポタージュ、彩り野菜のピクルス、紀州うめどりの山椒煮、なすとズッキーニのキッシュ、下出豆腐の土佐揚げ、黒米ごはんのおかず味噌のせ。和と洋がうまく組み合わされた味付けは最後まで飽きがこず、おかず味噌も絶品。どんどん箸がすすみます。

ランチはデザート付き。伊勢の和紅茶はすっきりとした味わい。2段重ねの小さなお重をあけると、アイスと明日香村を代表するいちご「あすかルビー」のムースが顔をだしました。なんて可愛い演出!目でも楽しめ、お腹も心もいっぱいになる美味しさです。

2時からのティータイムでは、季節の果物を贅沢に使ったパフェやパッピンス(韓国風かき氷)が人気。テイクアウトもできるので、明日香散策のお供にもおすすめです。

東京と岡山の遠距離恋愛を実らせた加藤さんご夫妻。歴史好きのお二人のデートの場所は、ほぼ明日香村でした。「当時は食べに行くところもなくてね」と、少し照れたように話してくれたご主人の加藤さん。村にこんなお店があれば…、と思った経験が今に繋がっているそうです。趣ある店内では、著名な音楽家による演奏会が開かれることも。日常を離れた少しだけ特別な時間を味わえるお店です。

 

caféことだま

住所:奈良県高市郡明日香村岡1223
TEL:0744-54-4010
営業時間:10時~17時(土日祝10時~18時)
ランチタイム 11時~14時(L.O.)
ティータイム 14時~閉店30分前(L.O.)
定休日:火・第3水
HP:https://www.cafe-kotodama.com

 

ココロゴハン

岡寺へと続く急な坂道を少し脇にそれた先にあるのが「ココロゴハン」。玄米とお野菜、手づくりドーナツのお店です。あたたかな笑顔でお人柄が伝わってくる店長の河内さんと、明日香でカフェをするのが夢だったスタッフのみゆきさんが2人で切り盛りしています。

「明日香はおだやかでゆっくり時間が流れてるやないですか。そういうとこで、野菜がいっぱいのごはんを食べてほしいと思ったんです」とオープン理由を教えてくれた河内さん。お店は、奈良県香芝市にある人気カフェ「ココロ森のcafe」の2号店として明日香にオープンしました。

店内は、木のぬくもりが感じられるゆったりとした雰囲気。初夏の日差しがすりガラス越しに柔らかく入ってきます。

ランチメニューの「ココロゴハン」(1,210円)は色鮮やかな野菜たっぷりのワンプレートと季節のポタージュが定番で、メニューは月替わり。明日香村産の無農薬玄米を使い、調味料も厳選された材料で作られたものにこだわっています。

この日メニューは、新玉ねぎのポタージュ、東さんの玄米、タルタルコロッケ、人参味噌ラぺ、下出豆腐店の厚揚げのガーリック照り焼き、ひじきと青菜のあえもの、ごぼうのバルサミコきんぴら。ポタージュは、玉ねぎの甘味と玄米のプチプチした食感が楽しく、毎日でも食べたくなる味。おかずは、甘、辛、酢、と一品一品がしっかり味付けされており、玄米ごはんと好相性。大満足の一皿でした。

カフェメニューのおすすめは、人気のさんかくドーナツに手作りあんことバターがはさまったあんバタードーナツ(440円)。あんこの甘さとバターのしょっぱさ、そしてドーナツのカリふわ食感が混ざりあって、至福のひと時!ブドウの酵素ジュース(ランチとセットで220円)は甘味がじんわり身体にしみ込みます。

「『食』って一番大切やないですか。お客様には添加物が少ない料理を食べていただきたいんです」と、河内さんはお店を営む中で大事にしていることを教えてくださいました。

さんかくドーナツやランチはテイクアウトも可能(予約がベター)。野菜たっぷりのお弁当(1,026円)を持って、明日香の青空の下でピクニックするのもおすすめです!

 

ココロゴハン

住所:奈良県高市郡明日香村岡968-1
TEL:090-3715-5578
営業時間:水~土11時~16時(L.O.15:30)
定休日:日・月・火
SNS:
https://www.facebook.com/cocorogohann
https://www.instagram.com/cocorogohann
 

Matsuyama Cafe(マツヤマカフェ)

飛鳥駅から徒歩1分。線路近くに建つ隠れ家のようなカフェ「Matsuyama Cafe」は、松の盆栽が開店の目印です。木材がふんだんに使われた店内は、天井が高く気持ちのよい空間です。しかし、元は築80年の倉庫だったというのですから驚きです。

「最初は汚くて、お店ができるとは思わなかったです」と語ってくれたのは、店長の松本さん。明日香村出身の松本さんは、大学で学んだ木彫を続けながらカフェで働く一方、いつか地元で自分の店を持つ夢をもっていました。しかし物件が見つからず一度は断念。その後、縁あって出会ったのがこの場所でした。

ボロボロの状態の倉庫を見て、最初は「無理ちゃう?」と思ったという松本さん。しかしこの機を逃して次があるのか、という思いと、倉庫の「どかんとした空間」に惹かれて決断したそうです。ほとんどひとりでセルフリノベーションし、古いものを使ってつくる新しいデザインを目指したといいます。古い建具をパッチワークのように組み合わせた窓もそのひとつ。店内の小物にも松本さんの作品が多く使われています。

ランチ(ドリンク付1,350円)は2種類あり、内容は月替わり。この日のメニューは、キノコと豆のスープ、黒米ごはん、ローストポークジャポネソース、ジャガイモとトマトのオムレツ、なすとズッキーニのカポナータ、インゲン豆ピーナツ和え、新生姜ときゅうりの和え物、グリル野菜とフレッシュ野菜のサラダ。

肉の旨味がつまったローストポークはしっとりやわらか。こだわりのオリーブオイルと塩だけでいただくサラダは、野菜の味の違いが引き立ちます。食後にいただいた喫茶メニューのパイナップルのマフィン(380円)はごろっと大ぶりで食べ応え充分。すっきりとした苦みのカフェラテと好相性です。

「僕は“場所”を作ったと思っているんです。皆さん色々な目的をもって来られるけれど、その人なりの楽しみ方をここでしてくれたらそれでいい。それに、近所の人の生活の一部になれたらいいなとも思っています。」

松本さんの手によって新しく生まれ変わった元・倉庫は、訪れた人たちの力でまた新しい何かが生まれそうな予感のする素敵な場所でもありました。

 

Matsuyama Cafe(マツヤマカフェ)

住所:奈良県高市郡明日香村越2-1-1
TEL:0744-35-1003
営業時間:11時~18時
定休日:水・第2,3火
HP:https://matsuyamacafe.jp

※営業時間は変更の可能性があります。ご来店の際は直接各店舗にお問い合わせください。

ウズラたま子

ウズラたま子

奈良生まれの奈良育ち。丁寧な暮らしを心がけているが、のんびりした性格がたたり、最後には丁寧さを捨て去ってしまうどんくさい日々。図書館、古い町並み、ラジオが好き。歴史とお芝居が大好き。2児の母。

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