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民泊・ゲストハウス

山里の宿・湯川屋で過ごす贅沢な時間
~絶景の露天風呂×豪華山の幸会席~

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歴史や自然の魅力あふれる奈良県を観光するなら、日帰りなんてもったいない!奈良には修学旅行で訪れたときには気づけなかった、大人になった今だからこそ味わえる贅沢があるのです。そんな贅沢の1つが、山里・吉野町のお宿「吉野荘 湯川屋」で過ごすゆったりした時間。

桜の名所である吉野山エリアにある300年以上の歴史を誇る老舗旅館でありながら、新しいものを受け入れて進化し続ける湯川屋。2020年11月には、奈良県初となる「インフィニティ露天風呂」が誕生しました。

 

2020年11月誕生!奈良初の「インフィニティ露天風呂」

インフィニティ露天風呂とは浴槽いっぱいに水を張ることで、外縁がなく水面と景色や空が一体化してどこまでも無限に広がっているように見える露天風呂です。海外のインフィニティプールが有名となり、近年日本ではお風呂に形を変えて取り入れられる例が増えています。

湯川屋では、ちょうど外風呂新設を考えていた女将が偶然旅先で出会ったインフィニティ温泉に感激して「うちの宿にもこれを作りたい!」と熱望したことで建築が決まったそうです。奈良県内にはまだインフィニティ露天風呂はないらしい、という情報も後押しになりました。

各地の例を参考に、試行錯誤を重ねて完成した湯川屋のインフィニティ露天風呂は一度に10名程度が入浴できる広さ。これとは別に「檜の湯」「岩の湯」という内風呂(男女入れ替え制)もあり、どちらもチェックイン後~22:00と翌朝6:30~9:00の間入浴可能です。

露天風呂は昼と夜で見える景色が変わるのが大きな魅力。日中は吉野の山々や時折通り過ぎていく鳥の姿、夜は水面と景色の一体感が増し月や星の美しさを楽しめます。ちなみに、夜間は照明が必要最低限の明るさに絞られています。これは「お客様には月や星が輝く空の明るさをゆったり眺めてほしい」という館主のこだわり故なのだとか。

お風呂につかって景色を眺めながらのんびり過ごす…。そんな贅沢で余裕のある時間の使い方は、大人旅ならではですね。

 

「海なし県」の豪華山の幸会席料理

会席料理というとマグロやエビなどの海の幸が出されることが多いですが、吉野は海なし県である奈良の中でも特に山深い地域。そのため、鮮魚の流通が良くなった現代でも湯川屋では山の幸会席にこだわっています。

夕食の時間はチェックイン時に選ぶことができ、部屋食で提供されます。食事処へ移動することなく、家族や仲間と水入らずで食事を楽しめるのは嬉しいポイント!感染症対策の面からも安心です。

食事の時間になると、若女将が鮮やかな手付きで食事の準備を進めていきます。半月盆にはあっという間に料理が並び、それぞれに丁寧な説明がされます。「山の幸会席」というと渋い色合いの料理が並ぶのかと思いきや、白・黒・赤・黄・緑と彩り豊か。干し柿のバターサンドという洋風の一品も登場しました。

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続いて「お造りです」と提供されたのは、鮮魚ではなく生湯葉や葛、“山ふぐ”などのお造り。お品書きを見て気になっていたこの“山ふぐ”の正体は、なんとコンニャクでした。吉野では本物のフグは手に入らないけれど、見た目と食感が似ているコンニャクを昔から「山のフグ」と称してお客様に出していたのだそう。この説明で、コンニャクが一気にありがたい物に感じられるのが不思議です。

その後も丁寧に調理された鹿肉やきのこ、鮎、高野豆腐といった山里の食材を使った美味しい料理が次々と運ばれてきます。地元ならではの新鮮な食材を使った豪華な食事は何よりの贅沢。心も満たされます。

ふと気付くと湯川屋自慢の「西行さいぎょう鍋」が食べ頃になっていました。この西行鍋は800年ほど前の吉野山で暮らし、多くの和歌を残した西行法師が活力源に食べていたとされる鍋料理。葛が入ったとろみのある特製出汁で野菜や鶏肉、葛切りなどが煮込まれており、すり鉢ですったゴマと共にいただきます。豊富な具材と生薬としても知られる葛を使ったこの鍋を食べていたおかげで、西行法師は73歳まで生き、当時としては大変な長寿だったと伝えられています。

 

宿泊しているからこそ楽しめる夜の吉野山

どれもこれも美味しくて、夕食をスッキリ完食した頃には満腹…いや、腹12分目。食後は宿の方が食器を下げて布団の準備に来てくださるので、その間に腹減らしも兼ねて宿周辺の散策へ出かけてみました。吉野山の飲食店や商店の多くは日が暮れる頃には閉まってしまいますが、観光客がいない静かな夜の吉野山を歩けるのは宿泊者の特権です。

金峯山寺聚法殿前のライトアップ

湯川屋が建つのは世界遺産・金峯山寺きんぷせんじから徒歩10分以内の好立地。宿の周囲では桜や紅葉のシーズンに木々のライトアップが行われたり、初夏にホタルが見られたりと四季折々の夜の散策を楽しむことができます。ただし、夜間は野生動物と出くわす可能性があるので注意が必要です。(懐中電灯も持たず一人「七曲り坂」付近を歩いていた筆者は、山の中から聞こえる「ピャッ!!ピャッ!!」という鹿の警戒音に驚いて宿に逃げ帰りました。)

夕食後、翌日の観光に備えて早く寝るのも良いですが、ぜひ日没後のインフィニティ露天風呂にも入ってみてください。ゆったりしたBGMが流れる夜の露天風呂から眺める月は、都会の明かりの中では決して出会えない格別の美しさ。日常を忘れ、すっかり癒されます。

 

朝は金峯山寺の勤行参加がおすすめ

湯川屋から徒歩5分程度の場所にある修験道の総本山・金峯山寺では、毎日朝の勤行(お勤め)が行われており一般人も参加可能です。朝6時半という早い時間の開始にも関わらず、館主によると「湯川屋の宿泊者様の約半数は参加する」とのことでした。お勤めと聞くと身構えてしまいますが、正座や読経を強いられることもなく僧侶の方々も接しやすい方が多いので比較的気軽に参加できます。

勤行で冷えた体に嬉しい奈良の郷土料理・茶粥

約40分間の勤行を終え、宿に戻ると食事の時間。朝食は食事処での提供となりますが、感染症対策の観点から時間帯で2つに分けられており予定に合わせて選ぶことができます。朝食も地元の店の豆腐を使った湯豆腐や奈良の郷土料理・茶粥が並び、ついつい食べ過ぎてしまうこと間違いなしです。

 

湯川屋はまた訪れたくなる宿

美味しい食事や真新しいインフィニティ露天風呂、清潔な客室、細やかで目の行き届いた宿の方々のサービス…。決して300年超の歴史にあぐらをかかず、日々お客様に向き合い進化を続ける湯川屋はチェックイン時から宿を離れるその瞬間まで、すべてに大満足できる宿でした。次回は取材でなくプライベートで、の~んびりするために再訪したいと思います。

 

吉野荘 湯川屋

住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山440
TEL:0746-32-3004
HP:http://www.yukawaya.com/

【インフィニティ露天風呂】
利用可能時間:15:30~22:00、6:30~9:00
定員:男女各10名

日帰り入浴(宿泊者以外も利用可):
・入浴料:大人1,500円(閑散期1,000円)
・営業時間:11:00~15:00
・営業日:土日祝(平日は不定休)

 
宿泊予約情報については、こちらをご覧ください>>>

うぃーだ

うぃーだ

旅と酒ともふもふ動物を愛するアラサー女子。上場企業の広報部や地域情報誌の編集者を経て、「よしのーと」ライター兼吉野ビジターズビューロースタッフに。

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