林業発祥の地とされる、吉野。何世代もの人の手をかけて丁寧に育てられた吉野材(吉野杉・吉野ひのき)は、その美しさや耐久性で人々を魅了し、古くから日本の建築物や家具、工芸品に広く使用されてきました。近年では、吉野材から作られたおもちゃも登場し、子どもから大人まで幅広く吉野材の魅力を楽しむことができます。この記事では、そんな吉野材の魅力と『木育』にも最適なおもちゃをご紹介いたします。
吉野林業の歴史
吉野林業の歴史は深く、今から500年以上前の足利末期に吉野地域で初めて人の手で木が植えられたという記録があります。その後豊臣秀吉が吉野の地を領有した際に、大阪城や伏見城をはじめとする城づくりや寺社の建築に吉野材を使用したことがきっかけで、現代にいたるまで多くの場面で吉野材が使われるようになりました。
1700年頃には、吉野材の特徴が酒樽をつくるのに最適だったことから、酒樽作りが盛んに行われていた地域に大量に出荷されるようになり、吉野林業は別名「樽丸林業」と呼ばれました。酒樽に詰められた酒は船で江戸へ運ばれ、その航海中に酒にうつったほのかな木の香りが江戸の人々に大変喜ばれたそうです。
吉野杉樽酒の香りを自宅で楽しむ 吉野杉樽サーバー
日本酒、焼酎、ウイスキーなどお好みの酒を入れて利用できる家庭用の吉野杉小型サーバーです。江戸の人々も楽しんだ吉野杉樽酒を、ぜひご家庭でご賞味ください。
<寄附金額:42,000円>
人々を魅了する吉野杉・吉野ひのきの特徴
吉野材の特徴は、年輪幅が狭く均一で色つやがよく、節がなくまっすぐであることです。
吉野では、他地域の3~4倍の木を植林し(密植)、数回に渡って間伐を行います(多間伐)。そうして長い時間をかけて丁寧に育てていくことで、まっすぐで細かな年輪を持つ木になり、吉野材は他地域の木と比べて非常に強い強度をもちます。
杉は密に植えることで日が当たらないため自分で枝を落としますが、ひのきは人が手で枝打ちをします。木が育つまでに何度も丁寧に枝打ちを行い、木の径が細い時期に閉じ込めることで、節のない木ができます。
色つやが良く節のない吉野材は見た目にも美しく、建築資材や家具として生活に取り入れられ、日々人々の心を癒やしています。
ウッドデザイン賞受賞「木のまち吉野」の木育
吉野林業で古くから栄えてきた吉野町では、未来をつくる子ども達に木育を行っています。
吉野町で生まれた赤ちゃんには、ファーストトイとして町内の人が吉野材で作った木のおもちゃをプレゼント。吉野町で暮らす人々によって作られた木のおもちゃに触れてもらうことにより、身近にある木の持つ優しさや自然の恵みを、親子で感じてもらいたいという願いが込められています。厳しい審査を経てファーストトイに認定されるおもちゃは、どれも職人が一つ一つ丁寧に製作したもので、乳幼児にも優しく安全な作りとなっています。
また、中学校では、「愛 学習机プロジェクト」を行っています。中学校に入学する前の春休みに、地域の大人達と吉野ひのきで作られた天板キットを組み立て、生徒は3年間自分だけの天板を使用します。天板は卒業と一緒に持ち帰り、いつまでも思い出として残り続けます。
他にも、こども園や小中一貫教育校などは吉野材を存分に感じられる内装になっており、吉野町の子ども達は、まさに生まれたときから吉野の木と暮らしています。
吉野に生まれたことを誇れるとともに、木との暮らしや環境づくりに取り組んでいる吉野町の「木育」はウッドデザイン賞2022 ソーシャルデザイン部門を受賞しています。
「木育」で育む豊かな感性
吉野町でも取り組んでいる「木育」。「木育」とは、2004年に北海道庁が提案した教育概念です。幼少期に「木や森、人との関わりを経て豊かな心を育てる」という目的で発足されました。
参考:平成 16 年度協働型政策検討システム推進事業報告書 Ⅱ 木育の基本理念
木でできたおもちゃの手触りや、匂い、カンカンと奏でる音を聞きながら、子供たちは新たな感性を育てていきます。自然から生まれた優しい刺激をうけながら、子供たちの心をのびのびと育んでいくのです。
ギフトにもぴったり!ふるさと納税でもらえる吉野材の木育玩具
安心安全なおもちゃ~吉野桧無塗装積み木~
ファーストトイにも認定されているこちらの積み木は、吉野地方で生産される吉野桧の余材良質部分を活用して作られています。環境にも優しく、無塗装、無漂白でカビ防止材も使用していないため、安全・安心な積み木です。
全部で21ピースあり、様々な形を作って遊ぶことができます。
<寄附金額:24,000円>
指先の動きと集中力を養う ~吉野木玉の森の香り積木~
こちらも吉野町のファーストトイに認定されているおもちゃです。
握りやすい大きさの丸い木玉に、様々な角度で面取りされているため、バランスよく積み上げるには少しコツが必要で、集中力が養われます。
積み木は吉野ひのき、積み木をしまっておくためのおもちゃ箱は吉野杉で作られており、ひのきと杉の見た目や香りの違いなども楽しめる商品です。
<寄附金額:40,000円>
木の爽やかな香りが心地いい ~吉野ひのき玉たまご 1,000個~
こちらはたまごのような丸い形の吉野ひのきが1,000個入ったセットです。ボールプールのようにして遊んだり絵を描いて工作に使ったり、遊び方は無限大。お子様のおもちゃとして使用できるのはもちろん、お風呂に入れて桧風呂気分を楽しんだり、お部屋に置いて天然ディフューザーとして香りを楽しむこともできます。靴箱に入れると消臭効果も。1,000個は少し多すぎるという方は10個入りのセットもあります。
<寄附金額:660,000円>
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