私はなぜ、こんなにも奈良が好きなのか?きっかけは奈良のゆるキャラ達との出会いでした。でも、それ以外の面でも奈良への愛がどんどん増していくことが不思議で、その理由を考えてみました。
よく奈良と京都を比較する人がいます。
そしてそんな方から聞こえてくるのは、「京都は行きやすいけど、奈良は交通の便が良くないんだよなぁ」という声。でも実は、近鉄でもJRでも京都~奈良間は乗り換え不要でアクセス可能なのです。また、奈良は京都より華やかさはかけるかもしれませんが、静かに仏像や寺社仏閣と何時間でも向き合うことができる環境があります。人波に飲まれたり、急かされたりすることもない、そんなところが奈良の魅力です。
私の奈良観光定番スポット
朝・夜のおすすめは、奈良公園
観光客に人気の奈良公園を私が散歩するのは、朝もやがかかる日の出の頃。他に人があまりいない公園を静かに歩いて大仏殿を眺めたり、のんびり過ごす鹿たちの可愛くて美しい姿を見たりするのが好きです。また、観光客が去った後の時間帯もおすすめです。普段は人がいっぱいの興福寺の五重塔も、夜間であればいつまででも眺めていることができます。ライトアップされた五重塔と月のコラボレーションは、日中とはまた違った美しさで心を奪われます。
日中に行くなら、静かな寺社仏閣
私は、日中は静かな寺社仏閣を訪れます。談山神社(桜井市)や安倍文殊院(桜井市)、秋篠寺(奈良市)、唐招提寺(奈良市)、飛鳥寺(明日香村)など観光客があまり多くない場所を選べば、日中でも素晴らしい建築や仏様をお静かに満喫することができます。
このなかでも、奈良を訪れた際に必ず行くのが安倍文殊院さん。拝観料を払って本堂を参拝させていただくと、お茶菓子とお抹茶をいただきながら文殊菩薩様の説明や法話を聞くことができます。国宝である文殊菩薩様を間近で見つめたり、椅子に腰掛けて静かに過ごしたりしていると、半日程過ぎていることもあります。
他にも、特別ご開帳の時のみ青い権現様が公開される金峯山寺(吉野町)や、間近での拝観や写真撮影が可能な美しい千手観音様がいらっしゃる達磨寺(王寺町)もおすすめです。達磨寺はボランティアガイドさんがいる時であれば、詳しい説明をしてもらったり鐘つきを体験させてもらったりできます。また、ここには王寺町公認キャラクター「雪丸」のモチーフとなった聖徳太子の愛犬像もあります。この像に何かを話しかけているおばさんを見かけたら…それはきっと私です(笑)
奈良グルメ
「奈良に美味いものなし」と言われることもありますが、そんなことはありません。最近では、東京でも大和野菜という単語を耳にするようになってきました。ぜひ本場・奈良で、新鮮な大和まなや白きゅうりといった大和野菜を食べていただきたいです。他にも、しっかりとした肉質で甘みのある大和肉鶏や山の恵みであるジビエを使った料理なども奈良らしさが感じられるグルメですね。
そして、奈良といえば真っ先に思い浮かぶ柿の葉寿司。奈良では大小さまざまなお店が柿の葉寿司を提供しており、店によって味がかなり異なります。奈良でなら、色々食べ比べてみてお気に入りの味を見つけるという楽しみ方ができます。
フルーツ
全国的にはあまり知られていないかもしれませんが、奈良には美味しいフルーツがそろっています。
例えば、いちご。「古都華(ことか)」という品種は糖度が高く、近年スイーツに使われることも増えてきました。また、奈良を代表するいちご「あすかルビー」は、ジューシーでほどよい酸味と甘みがある美味しさ。いちご狩りであすかルビーが食べられる農園もあるので、いちご好きの方はぜひ体験してみてください。
他にも、奈良県ではしっかりした食感と王道の味が特長のみずみずしい梨や色が濃くしっかりとした味わいの柿などのフルーツが生産されています。これらのフルーツの本場は吉野町や五條市といった県中部以南の公共交通機関が充実していないエリアなので、車でのお出かけが便利だと思います。
日本酒
奈良は日本酒発祥の地といわれています。以前は日本酒が飲めなかった私が日本酒党になったきっかけは、油長酒造さん(御所市)の「風の森」に出会ったことでした。他にも「みむろ杉」や「篠峯」、「やたがらす」、「花巴」といった様々な銘柄があり、挙げていくとキリがないほどです。
自宅や飲食店で飲む瓶に入った日本酒も良いですが、本物の日本酒ファンならぜひ一度樽酒を味わってみてください。私は以前、北岡本店さん(吉野町)の「やたがらす」の樽酒で鏡開きをしたことがあります。参加されたお客様にもその味は大好評で、「私が愛する奈良のお酒なんですよ」と思わず皆さんに語りだしてしまいそうでした(笑)
お酒のお供には、奈良の名物・奈良漬はいかがでしょうか。そのままは苦手!という方は、クリームチーズに刻んで入れてみてください。この奈良漬クリームチーズ、簡単にできるのに日本酒にも洋酒にも合うのでおすすめです。
ボクシング
ボクシング好きの私が奈良について紹介しておきたいことの一つが、ボクシングのレベルの高さ!ロンドンオリンピックで金メダルを獲得し、現在はプロボクサーとして活躍する村田諒太選手は奈良の誇りです。
県内には、有名選手を輩出している王寺工業高校や朱雀高校といった高校もあります。今永虎雅選手や荒本一成選手、寺地拳四朗選手といった両校の卒業生のならず、吉良大弥選手のように現役高校生でありながら注目を集める選手もいます。今後が楽しみな奈良のボクシング選手たち。今後、奈良県出身のオリンピック選手や世界チャンピオンがたくさん生まれるのではないかと、私はとても期待しています!
惹かれる理由は、奈良人の人柄
様々な角度から私が奈良に惹かれる理由を探ってみましたが、やはり一番大きい点は人が最高!!ということだと思います。
奈良の人と初めて会った時の印象は、控えめだな、というものでした。奈良の人とイベントでPR活動をおこなった際、ブースを訪れた方への説明は親切かつ丁寧、商品を購入してくれた方にはこれでもか!というほどオマケをつけてあげるのに、無理にグイグイ行くことはない姿に驚きを覚えました。そんなところが心地良い奈良の人。仕事で関われば関わるほど人の温かみを感じ、いつしか大切な仲間と呼べる存在になっていきました。いつの間にか奈良の人たちは私に「次はいつ来る?…じゃなくいつ帰って来る?」と聞いてくれるようになり、奈良は私の第二のふるさとになりました。こんな素敵な仲間のいる奈良のために、たくさんの人に奈良の良さを伝えられるように、これからもお手伝いして行けたらいいなと思います。