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山歩き

超インドア女子が山ガールデビューに挑戦②(竜門岳編)

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さて、前回、晴れて山ガールデビューを果たしたインドア人間の私が次に挑戦することになったのは、吉野町最高峰、標高904mの『龍門岳』です。

といっても、いきなり龍門岳に登るのはさすがに無理があると考え、まずは前回の『森林セラピー 吉野・宮滝万葉コース』の逆コースを歩くことになりました。
前回は、道のりの半分以上が下りだったコース。しかも傾斜が急な下りでした。
…当然、反対から歩くと急な上り坂です。


今度は、喜佐谷の万葉歌碑を出発地点として、いざスタート。

記録と広報用に、森林の景色や小さな植物をカメラに収めながら進みます。
足元の草花に気を取られて、しゃがんでは写真を撮る、しゃがんでは写真を撮る、を繰り返しているうち、知らず知らずのうちに余計な筋肉を使っていたため、1/3程度を進んだところで、疲労困憊してしまいました。
なんて失敗をしながら、何とかこのコースも完歩することができました。


その後、森林のメンテナンス業務や、お客様のための下見やアテンドなど、少しずつ山を歩く機会が増えるにつれて、何となく息が上がらなくなったり、足の疲れも感じにくくなってきました。
少しずつ、山の歩き方が分かってきたのかもしれません。

いよいよ、『龍門岳』に登る日がやってきました。ワクワクします!
こんな感情を持つなんて、数か月前の自分では想像することもできませんでした。
汗をかくのが嫌な私は、夏は外に出ることすら嫌がっていた人間なのに、首にタオルを巻いて、意気揚々とリュックを背負っているのです。人間変わるものですね。

今回の『龍門岳』の登頂へは、吉野町のもう一つの森林セラピーロードでもある「山口神社」からスタートします。
最初は平坦な道のりで、森の中に入るとひんやりとした空気に包まれ、夏の暑さが一気に和らぎます。


山の神様が祀られている祠で旅の安全をお祈りしてから、少し歩くと、まず最初に「龍門の滝」が出迎えてくれます。

その後、緩やかな上りを歩いていくと、ゆっくりと小川のせせらぎに耳を傾けたり、写真を撮ったりしながらまだまだ楽しく歩を進めることができます。
木々の間を差してくる木漏れ日は、時に幻想的な風景を作り出し、何か人知の及ばない力や存在がそこにある気がします。

人工的に作られたものや、整えられた造形とは違った、自然ゆえの美しさは表現が難しく、また写真に撮ってもなぜか目に映ったとのと同じには残らないのが残念です。
でも、だからこそそこに行く価値があるのだろうな、と「元」インドア人間は、少し自分の成長を感じながらも思うのでした。


楽しみながら歩いていくと、徐々に上りが険しくなってくるので、見えない頂上を思いながら必死の思いで一歩一歩上っていきます。


途中アシナガバチの怒りを買ったり、たまに出現する蜘蛛の巣と闘いながらも、気持ちを奮い立たせて歩きます。
頻繁に休憩を取りながら水分補給もこまめに行います。
一度腰を下ろして休むと、次に立ち上がるのがとても苦しくなりますが、少し足を休ませてあげることも大切かなと、決して無理をしないように時間をかけて進むようにしました。
何度も「もしかして頂上?」というぬか喜びの感情を持つ度にがっかりしたりして、ついにその時は来たのです!

小さいながらもお社が建てられていて、ここが頂上だよ!と大きく手を広げて待っていてくれたような様子です。
木が覆い茂ったその場所は、景色を見渡すことはできませんが、それでも地元の方々が常に大切に守られているのがわかる、きれいな場所が登山者を迎えてくれます。

もちろん、これが終点ではなく、山に上ったからには下りなければならないのです。
今度は、三津(みづ)方面への道をひたすら下ります。

下り始めてすぐ、突然鉄塔が立つ開けた場所に出ます。
実は、私「元インドア人間」は、鉄塔に外ならぬ魅力を感じているため、この鉄塔に見惚れてしまいました。

自然の美しさに魅了された後に、人工的な造形物に惹かれてしまった罪悪感はさておき、山の中からオープンなエリアに出るときの爽快感は、あの厳しい道のりを歩いた後だからこその感情なのでしょう。

その後も、ひたすら山を下るのですが、「宮滝万葉コース」の下りと同じく、脛が痛くなります。
雨の後の水が流れる道で滑りそうになったり、すぐ近くに聞こえる鹿の鳴き声に驚いたりと、「元インドア人間」には過酷な山道でしたが、それでも無事に下り終えることができました。

『龍門岳登頂』という今回の挑戦は、これまでにない大きな達成感に包まれました。
それは「~岳」という名前がついていることにより、「登山した」という実感を持つことができたからかもしれません。
しかし吉野町で一番高い山を制覇してしまった今、次はどうするのか?
山ガール、早くも卒業か?

超インドア女子が山ガールデビューに挑戦③(青根ヶ峰編)」に続く

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