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再起の地 神仏が宿る吉野山でリスタートの旅

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吉野は、古くから「再起の地」といわれていることをご存じですか?
藤原道長、後醍醐天皇、大海人皇子(後の天武天皇)、源義経といった名だたる歴史上の偉人たちが、吉野で傷ついた精神と肉体を癒し、再び世に出るために力を蓄えたというエピソードが残っている聖地なのです。

深い木々と清らかな水に抱かれ、多くの神仏が宿る吉野は、人生に疲れた人々を受け入れて再び歩き出す力を与えてくれる場所。「歴史は苦手……」という方でも一歩吉野に足を踏み入れれば、歴史上の偉人たちがこの地を訪れた理由に共感できると思います。

そこで今回、吉野アンバサダーBチームでは「再起を図る」をテーマにしたツアープランを企画しました。題して、『再起の地 神仏が宿る吉野山でリスタートの旅』。

仕事や日常の雑務に追われて疲れている方。人間関係で傷ついている方。失恋を経験した方。人生を見つめ直したい方。新しい自分に生まれ変わりたい方……。この記事では、そんな方々におすすめしたい吉野の「再起の地」をご紹介します。

「せっかく吉野に来たのだから!」と、すべてのスポットを巡る必要はありません。訪れるのは、本当に興味がある場所だけで良いのです。予定を詰めすぎず、ぜひゆったりと再起の地・吉野に滞在して、神仏と自然に抱かれる旅をしてみてください。

 

「再起の地」おすすめスポット&体験メニュー6選

心と身体を癒し、気持ちを新たにできる「再起の地」の中から、実際にチームメンバーが歩いてセレクトした6つのスポットをご紹介します。

①吉野神宮:神社で神様に「再起」を願う

「吉野神宮」は明治天皇が創建された神社で、後醍醐天皇をお祀りしています。

檜造りの本殿・拝殿は凛とした佇まいで、心が浄化されます。神社としては珍しく、本殿や拝殿が北を向いて建てられていることも注目ポイント。通常神社は南か東向きに建てられていることが多いのですが、都を追われて吉野にやってきた後醍醐天皇が最期まで京都に帰りたいと願っていたことを受け、吉野神宮の建物は京都の方向(北)を向いて建てられているのだそうです。

ここでは、神職さんから神社の歴史と絡めた神道的なお話を聴かせていただいた後、特別に拝殿内に昇殿して、心と身体を清めるお祓いを受けられます。南北朝時代に吉野の地で南朝を立ち上げ、再起を図られた後醍醐天皇が、皆さんに力を与えてくださいますよ。
※事前予約制・ご祈願料が必要となります。

 

②如意輪寺:お寺で仏様に「再起」を願う

後醍醐天皇、そして南朝の勅願時である「如意輪寺」。境内には、後醍醐天皇が自らを彫刻した木像などがお祀りされている「御霊殿」もあります。

ここでは、ご住職さんからお寺の歴史や仏教的なお話を聴かせていただき、特別に本堂内にて心願成就のご祈祷を受けられます。後醍醐天皇の勅願時だからこそ残るエピソードや天皇の想いを知るとともに、お寺の美しい自然に癒されて、気持ちを新たにすることができますよ。
※事前予約制・ご祈願料が必要となります。

 

③金峯山寺のお稲荷様:迷いの心にお導きをいただく

後醍醐天皇は、京の都から吉野山へと逃れる途中で道に迷い、とある稲荷の前で「むば玉の暗き闇路に迷うなり 我に貸さなむ三つのともし灯」と歌を詠んだそうです。漆黒の闇の中で迷った私に、進むべき道を照らす灯りを与えてください――。そんな後醍醐天皇の想いに応えるように、突然紅い雲(または灯り)が現れて吉野への道を照らして天皇一行を導き、その後雲は吉野山の上空で消えた……という言い伝えが吉野には残っています。

この古事に因んで金峯山寺きんぷせんじの境内に建てられたのが「後醍醐天皇導きの稲荷」です。境内には他に「吉富稲荷」「久富稲荷」という稲荷神社があり、これらが歌に詠まれた「三つのともし灯」を表しているなんて話も……。拝観は自由なので、悩みの最中にいる方、迷いが晴れない方は是非お参りしてみてください。解決への導きが得られるかもしれません。

 

④櫻本坊:大講堂で再起のための瞑想タイム

「櫻本坊」は、大海人皇子(後の天武天皇)ゆかりのお寺です。

権力争いから逃れて吉野に身を潜めていた大海人皇子は、ある時冬山に咲き誇る1本の桜を夢に見たそうです。それは後に彼が天皇として即位することを予言するものだったのです。

即位後に吉野山を訪れた際、彼は夢でみた桜と出会い、その場所に櫻本坊を建立したといわれています。ここには緑に囲まれた絶景の大講堂があり、自分を見つめ直すための瞑想ができます。心を静めて、「無」になる感覚を体験してみてください。再起を果たし、歴史の表舞台に出られた大海人皇子のパワーをいただけるかもしれませんよ。
※事前予約制・使用料が必要となります。

 

⑤高木山展望台・花矢倉:大パノラマを望んで視野を広げる

吉野地域の山々が見渡せる絶景スポットである「高木展望台」や「花矢倉展望台」。春には山を染める桜の風景を眺めることができます。

悟りを求める修験者が集う聖地・吉野山。展望台から大パノラマの広い世界を眺めると、目先のネガティブなことにとらわれず、視野を大きく持つことの大切さを教えられるかのようです。自然の中を散策して、明日の一歩を踏み出す英気を養いましょう。

 

⑥奥千本の修験道:聖地巡礼の入口で再出発の意を固める

奥千本は、吉野山の観光エリアの上部に位置する静かなエリアです。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍し、吉野を愛した歌人・西行が滞在した「西行庵」、源義経の終焉の地とされる「義経隠れ塔」などがあります。

古代から吉野は山岳信仰の対象でしたが、中世以降は修験道の聖地として崇敬を集めました。紀伊山地の一部である吉野山から大峯山へと向かう修験の道には、数多くの行場や拠点となる神社仏閣が点在しており、これらを「大峯奥駆道」といいます。

この奥千本はまさに聖地巡礼の入口となるスタート地点。人生の再起を図るにあたって、気持ちを新たにできる場所ですよ。

 

柴尾真理

神社仏閣ライター。書籍「神社仏閣おちゃ巡り」シリーズ著者。福岡県在住ながら奈良県の神社や寺院を巡って15年。吉野でも多くの寺社を巡り、吉野の文化と九州の文化の比較を楽しんでいる。

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奈良県吉野町を盛り上げるため、全国から集結した吉野ファンの集団が「吉野アンバサダー」です。約60人のメンバーそれぞれが独自の経験や特技を生かして商品開発やイベント企画などに取り組んでいます。

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