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山歩き

超インドア女子が山ガールデビューに挑戦③(青根ヶ峯編)

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前回の挑戦はこちら!
超インドア女子が山ガールデビューに挑戦②(竜門岳編)

前回、龍門岳に登頂した私は、目標を失った迷子のような気持ちで過ごしていました。

次はどうしようかな?
山歩き以外の新たな挑戦を探そうか?

そんなことを、身の周りの人たちに話していると、「よしのーと」のライターであり友人のアメリカ人男性が「良いトレッキングルートがあるよ」と声を掛けてくれました。

彼のニックネームは「山男(自称)」。
吉野の山の大半を歩き尽くしており、人の知らない道をたくさん知っています。これは力強い味方を見つけたぞ!

・・と言っても、私はまだまだデビューしたての山ガール。
あまり過酷なルートを歩くことはできません。(その辺、ちゃんと自分の能力を過信しないだけの謙虚さを持っています。)
そういった条件を加味した上で、そのアメリカ人の同僚(以後、N君と呼びましょう)は、ある一つのルートを提案してくれました。
それは、吉野山の「奥千本」から、川上村にある「蜻蛉の滝」まで抜ける道です。
聞くと、この道を歩くルートはほとんど下りで、また景色が一辺倒ではないので、様々な山の表情を楽しむことが出来るとのこと。これは期待が膨らみます。

善は急げ!という事で、さっそく歩く日取りを決めて二人で歩くことにしました。

山道を歩くことになった日は、秋も真っ盛りで気候も良く、気分も足取りも軽く、いざ出発!
まず、吉野山の奥千本入口の金峯神社に、旅の安全をお祈りしてからスタートです。

最初は少し厳しい登りですが、距離はそれほどありません。
鬱蒼とした森から宝塔院跡に出ると、一気にパッと開けた空間に出ます。


奥千本エリアは、昔は桜の木がたくさん植えられていたのですが、燃料用に伐採されたり、販売すればお金になる「杉」や「桧」にその場所を奪われてしまった歴史があります。

この15年ほどで、少しずつ献木(ボランティアによる植樹)を募って苗木を植え、桜の森を取り戻そうという活動が行われています。桜はまだまだ細く小さく、すこし寂しく見えますが、それらがたくさんの花をつける日が来ることを想像するとワクワクします。


そこからが本番、いよいよ青根ケ峯に向かいます。
途中、山の上から景色を広く見渡せる場所があり、高い所にいるんだなと実感します。


遊歩道を左に外れて、急な階段を歩くと青根ケ峯の頂上に行くことが出来ます。
実は、青根ヶ峯の頂上は登山ルートから外れるため、「頂上」に到達するという達成感を得るためだけに、10分程度の寄り道をするかしないか、は自由です。

以前の私だったら、余計な登りはできる限り避けるぞ!と思ったはず。
ですが、今の私は以前の私とは違うんだ!道があるなら、歩いてみよう!
ということで、もちろん登りました、頂上まで。

景色を見晴らせる訳でもなく、祠(ほこら)がある訳でもなく、特に何か「頂上」を示す特筆すべきものがあるわけではないのですが、やはり頂上に到達するというのは達成感があるもので、10分の行程でしたが気分が良かったです。


そこからは一旦車道に出て、「川上村」の看板が立つ歩道の入り口へ。
下りの山道を歩いていくと、杉や桧の針葉樹林が少し続くのですが、途中大きな木が倒れていて、それを乗り越えるのか、周るのか悩みながら歩を進めます。

N君曰く、この道中には不思議なぬいぐるみが点在しているとのこと。
なるほど、現れました。ぬいぐるみたちが。道案内なのか、誰かに対するお供え物なのか、本当の意味は分かりませんが、ヘンデルとグレーテルのようにそれらをたどって歩くと、道に迷うことはありません。

針葉樹の森を抜けると、雑木の谷が広がっていたりして、このルートは表情がコロコロ変わるのが面白いです。
過去の山歩きでは、一度山に入ると「ずっと森の中」という時間が長かったのですが、今回は山道を歩く中で何度も違った気分が味わえます。


山道を下っていくと小さな小川が現れますが、その複数の小さな流れが合流して、徐々にその流れが大きくなっていくのを見ているのも楽しいです。

また、途中にいくつも小さな木の橋を渡るのですが、苔が生えて古くなっているので、真ん中を渡ろうかとドキドキしたり、小川と反対側の山一面に広がっている鮮やかな緑色の苔が、何とも不思議な空間を演出していて、映画「アバター」に出てくるような美しく、とても感動的で、日々のストレスから心も身体も解放される時間でした。

山を抜けると、少しだけアスファルトの道を進みます。
山道は岩がゴツゴツした路面が多く、急な下りが続くため、足の裏や脛や膝の疲労が溜まるため、このアスファルトに道は体を休めるのにちょうど良く感じました。

そして最後は蜻蛉の滝への一本道です。
山道の上から滝を覗き込むことができ、最後は下から滝を見上げられます。

高さ約50mで水量も蓄えた美しい滝は荘厳で、最高の旅の締めくくりになりました。

今回は、全行程が下りだったため、「楽に歩くことが出来たか?」と言えば決してそうではありませんでした。
足には意外と疲労があったようで、翌日は、普段痛くならないような足の部位が筋肉痛になっていました。

N君曰く、「このルート以外にも、山の尾根(山の一番高い部分)を歩くルートは、少しハードだけど違った楽しみがあるよ」とのことで、次はそこを歩いてみようかな?と思っています。

まだまだ山ガールの卒業は先のようですね。

よしのーと編集部

よしのーと編集部

吉野の隠れた魅力や楽しみ方を紹介いたします。

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