桜の見ごろを人込みを避けて楽しむ！奈良県吉野山のちょっとディープなお花見コース

全国的にも知名度の高い桜の名所「吉野山」。山肌一面を覆い尽くす約3万本の桜はまさに圧巻の景色で、人生で一度は見てみたいと思われている方も多いのではないでしょうか。

吉野山には、桜が満開を迎える時期になると10日間で約30万人の観光客が訪れると言われています。この記事では、人混みを避けてゆっくりと吉野山の桜を堪能したいという方におすすめの、ちょっとディープなお花見コースをご紹介します。

吉野山中千本バス操車場
↓
1）五郎平茶屋
↓
2）如意輪寺付近
↓
3）花矢倉展望台の下あたり（植樹地）
↓
4)花矢倉展望台

吉野山のディープなお花見散策の始まり「吉野山中千本バス操車場」

吉野山の玄関口「近鉄吉野駅」からバスに乗り、一気に中千本バス操車場へ。

観桜期のバスの運行については、こちらでご確認ください。
吉野ビジターズビューロー桜情報

1）知る人ぞ知る隠れた人気スポット「五郎平茶屋」

五郎兵衛茶屋から見える桜

中千本バス操車場でバスを降りたら左方向に５分ほど歩きます。「お食事処ほととぎす」というお店のところで、右に曲がり折り返します。そこからさらに３分ほど歩くと、休憩ができるようにベンチなどがおいてある小さな広場のような場所があり、そこがおすすめスポットひとつ目の「五郎平茶屋」です。

山全体を見渡せるようなひらけた場所ではないものの、地元では知らない人のいない隠れた人気スポットとなっています。

2）桜を満喫できるハイキングコース「如意輪寺付近」

ひとつ目のおすすめスポットである「五郎平茶屋」を後にし、しばらく道なりに進むと分かれ道があります。この分かれ道で右に進み坂を上っていくと、車道に出るので、ここを横切ります（※車にご注意ください）。

このあたりには、南北朝時代に後醍醐天皇の勅願寺とされたと伝わる「如意輪寺」があるので、少し立ち寄ってみるのもおすすめです。

如意輪寺

車道を渡りまた細い山道を少し登ったあたりがふたつ目のおすすめお花見スポットです。このあたりは、まるで自分が桜の中に飛び込んだような感覚を味わいながらハイキングが楽しめます。

如意輪寺から徒歩20分。写真ではまだ咲いていませんが、周囲の木は全て桜です。

3）苗木から大きくなった桜を楽しむ「花矢倉展望台の下あたり（植樹地）」

桜を楽しみながらどんどん山道を進んでいくと、急に目の前がひらけ吉野山を見渡せる広場のような場所があります。ここが３つ目のおすすめ花見スポットです。

花矢倉展望台の下あたりにある植樹地から見渡す景色。写真ではまだ咲いていませんが、緑のない木は全て桜です。

このあたりは、伊藤忠アーバンコミュニティ株式会社が環境保護活動の一環として、桜の苗木を植樹している場所です。先人達によって植えられ吉野の山肌を彩る一面の桜と、これからの吉野をつくっていく若い桜の木々を一望できるこの場所で、山歩きで疲れた身体を休めながら吉野の歴史と未来に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。

4）吉野山の桜を見渡せる絶景スポット「花矢倉展望台」

花矢倉展望台からみる吉野の桜

少し休憩したらもうひと踏ん張り。先ほどの植樹地から少し坂をのぼると花矢倉展望台に到着です。こちらは人混みを避けられる場所ではないものの、吉野山に来たらぜひ一度訪れてほしい吉野山有数の展望スポットです。吉野山の街並みの中に堂々と建つ金峯山寺と、山一面を埋め尽くす桜はまさに圧巻。天気のいい日は奈良と大阪の県境にまたがる金剛山までを見渡すことができる大パノラマが楽しめます。

帰りは門前町をゆっくり散策♪

吉野山の桜をたっぷり満喫したあとは、吉野名物のお店や名所がずらりと並ぶ門前町を散策するのはいかがでしょうか？歴史深い吉野山で何代も続く老舗の名店がたくさんあります。たまには桜を一望できるカフェでひと休み。お土産には吉野の名産「吉野葛」を使った葛スイーツや、郷土料理の柿の葉ずしがおすすめ。お気に入りの逸品をぜひ見つけてみてください。