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吉野の森林が育んだ『神然流 ひのきボディーソープ』~後編~

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吉野の森には自然の治癒力がある。それは、吉野山が人びとの手によって守られてきた針葉樹林の山だから――と、吉野の地元の人たちが日常的に行っている森林浴と、その癒しのパワーをお聞きした前回。さあ、吉野ひのきの精油の誕生秘話について、さらなるお話をお聞きしましょう。『ひのき精油』の力を借りれば、私たちの生活の中でも“森林浴体験”ができそうです。

吉野ひのきの可能性を広げる唯一無二のエッセンシャルオイル

天下の吉野ひのき、その樹齢80年の原木から成分を取り出し精油を作るなんて。吉野ひのきが、すぐれた建築材として引く手あまただったころは、こんな加工をするようになるなど思いもしなかったことでしょう。

吉野ひのきはこの50年で、価格としての価値はかつての五分の一に下がってしまったといいます。クオリティが下がったわけでも、木の評価が落ちたのでもなく、単に、私たち日本人の生活様式が変わってしまっただけなのです。

500年もの歴史を誇る吉野林業が衰退すれば、吉野の山は荒れ果てていき、持ち直すことは難しい。しかも、手塩にかけて育てられたこれほどの素晴らしい木を、安価で取引される製紙の材料で終わらせることは避ける必要があります。あるべき価値、正当な価格を残したまま、より多く、新しく求められるようにするには――?

さすがは“吉野のエジソン”、ひらめいたのは、まさかのエッセンシャルオイル作りでした。喜多さんとアロマセラピーだなんて、いったい誰がピン!ときたことでしょう。およそ結び付きそうにもないものを取り入れる、過去に固執せず、新しいことにひるまない、それこそが喜多さんの本当に凄いところです。まだ誰も挑んだことがないものに好奇心で対応する柔軟な発想。初めてのことでも、面白そう、やってみようとポジティブに決断できるのが、喜多製材所の喜多繁彰さんなのです。

艶のある、深い柿渋色に仕上がったオイル、これが喜多さんの作る『ひのき精油』。「あ、知ってる!この匂い」と、もちろん誰もが嗅いだことのあるひのきそのもののフレッシュな香り。いま目の前で木を削ったばかりのようにイキイキと、躍動感をもって脳までスーッと届いてくるような爽快なかぐわしさです。あまりの軽やかさに驚いてしまうこの香りは、丁寧な抽出法に秘密があるのだそう。

「葉は使わない、精油は木材から採る。樹齢80年以上の太くて良質なのを選んで。このまん中の色の濃いところ、芯の赤い部分に大事な成分があるんや」と目利きする喜多さん。そういえば、事務所に掲げられたポスターにも、「強い抗菌性があるα-カジノール、T-ムロロールは桧心材に存在する」と書いてありましたね!ひのきの有効成分をしっかりと採取するため、選りすぐった心材を鉄板で挟み、じっくりと熱を加えて水分とオイルを取り出していきます。

減圧した釜の中で一日半をかけ、オイルの抽出が終わると……なんと、このひとつの作業で、実は3つの商品が誕生していたというではありませんか。ひのきが蓄えていた水分は『ひのき樹液水』に、油分は『ひのき精油』に。そして、ひのき材もこの後には木材として立派に出荷されていくのです。つまり、ゆっくりと熱を加えて水分を抜くことで、木材の乾燥作業も兼ねていたということ。単にオイルを採って終わりではない、こんなふうに余すことなく木のすべてを有効活用する点は、実に見事なアイデアです。

「普通なら120度のところを、うちでは80度の低温で、そのかわりに時間をかけてオイルを取り出すから、香りの高さがちょっと自慢の精油なんや。ひのきの香りが苦手という人には、まあ、会ったことがない。日本人の暮らしになじみが深いし、違和感なくリラックスできる。虫さされや、虫よけに使ってるという人もいるし、お風呂の湯に入れてたら肌がもちもちしてきた、調子がいいわあと知らせてもらったり、あせもやアトピーが楽になったという子供さんもいて、精油の使い方はそれぞれ。ひのきのすごさは、お客さんから教えられることも多いなあ」

そういう喜多さんご自身やスタッフのみなさんは、事務所ではディフューザーを使って香らせたり、マスクにひと吹きしたりなんて使い方をしているそうです。自宅でも精油をしみこませた紙を畳の間に挟んでおいたら、イヤな虫を見なくなった!というスタッフさんも。

毎日のバスタイムが癒しの森林浴に
オーガニック精油配合のバスソープ

木は100年近くを生きてきて、どんな過酷な天候や嵐に襲われようとも腐らないし、枯れもしない。そんな、ひのきの生命力と有効成分がギュッと詰まっている『ひのき精油』。1トンものひのき材を原料に採れる量はわずか10リットルで、夏場はこの半量にもならないといいます。この貴重な精油のパワーをぜひ、私たちも日常の中に取り入れていきましょう。神然流が提案するのが、喜多製材所の『ひのき精油』をぜいたくに配合したボディソープです。

アロマセラピーを習慣に、というのはハードルが高い。でも、毎日使うボディソープに精油を入れてみたらどうだろう?シャワーの時間がそのままアロマセラピーに、森林浴体験のひと時になるのでは!と考えたのです。バスタイムがもっともっと癒しの時間になる、肌にも、脳にも、心身の健康にも働きかけて、毎日ルーティン感覚で続けられる……これはなかなかのアイデアじゃないか、と考えました。そして何よりも、ひのきならではの香りのすっきり感、これが最高に気持ちいいんです。みなさんにもぜひ、このリラクゼーションを体験して頂きたいと思います!

子供から大人まで、肌への刺激が心配な人にも安心して使ってい頂けるように、石けん成分には天然由来のヤシ、オリーブ、パームを使用。適度な泡立ちがあるのに肌が乾燥せず、しっとりとした洗い上がりで、私も親子で使っています。(小学生の息子も香りをとても気に入って、シャンプーも兼ねて頭からこれ一本!)

「都会に住む忙しい方たちにも、吉野の森の癒やし力を体感して欲しい」との思いで誕生したボディソープ。吉野産のオーガニックひのき100%から作られる喜多製材所の『ひのき精油』をたっぷりと配合しています。誰もがきっと好きになる香り、優しくて極上の気持ちよさに包まれるバスタイム。この頃ちょっとお疲れ気味のあの人にもどうかしら?なんて、贈りものにも喜ばれること請け合いです。

※ 神然流 ひのきボディーソープはこちらから購入できます

⇒ 【前編はこちら】
吉野の森林が育んだ『神然流 ひのきボディーソープ』~前編~

山本 亜希

山本 亜希

1975年、京都市生まれ。京都外国語大学英米語学科卒業後、海外旅行やグルメ取材、インタビュー記事を中心に東京での執筆活動をへて、2011年から京都市在住。ソウルシンガー、英語講師としても活動。

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