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津風呂湖でのバス釣り体験は最高です!

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奈良女子大学の中国人留学生の金です。

この度、私は吉野町でのインターンシップの中で、津風呂湖でのバス釣り体験の機会を得ることが出来ましたので、その際に経験したバス釣りの魅力について書きたいと思います。

私は、中国に住んでいた時、それから日本に来てからも「釣り」という経験をしたことがありませんでした。私の父親は、近くの湖、小川、池などで時々釣りをしていましたが、そんな父親を見て「そんなに楽しいものなのかな?」と釣りの魅力があまり良く分かっていませんでした。そんな程度の知識なので、正直、「釣り」というのは、水辺で魚が引っ掛かるまで座って待つもの、という程度の印象しかありませんでした。

しかし、今回の「釣り」は違うらしい。朝早くからボートに乗って、湖の真ん中に行くらしいのです。
その情景をイメージしてみると、私の印象の中にある「釣り」が、何だか面白くなってきたように感じました。

津風呂湖は、1963年(昭和38年)のダム建設の際に人工的に造られた湖で、周囲は32キロ、広さ150ヘクタールもある大きな湖です。面積は割と広いため、湖の周りをドライブするのに2時間かかります。

津風呂湖の入り口では、釣りや湖の周遊を目的とした色々なタイプのボートをレンタルできます(ペダルボートもあります)。観光のみが目的の場合には、30分で湖を周遊できるクルーズ船(4月1日から11月末まで)もあります。なお、津風呂湖では、通常はブラックバス釣り、冬季にはワカサギ釣りができ、年間を通じて釣りを楽しむことができます。

秋の日の早朝、いよいよ津風呂湖での釣り体験の日がやってきました。私たちは7時30分頃に津風呂湖に到着したのですが、その時には、既にたくさんの釣りを楽しむお客さんが来訪しており、津風呂湖の周りにはグルっと車がたくさん停まっていました。このことからも、津風呂湖が、釣り愛好家の間でとても人気があることが理解できました。

私は初めての釣りの経験だったので、一緒に向かった中国人留学生とバス釣りの藤原プロから、一から釣りの方法を教えて頂きました。ですが、私たちは、何もかもが初めてだったので、釣竿を手にして少し戸惑ってしまいました。

しばらく練習をした後、徐々に釣竿を投げ入れるのに慣れてきた私たちを見て、「それでは実践してみましょうか」と、何事もまずは実践ということでやってみることになりました。初めて一人で釣竿を振ってみて、藤原プロから、「姿勢はOKです、もう一回やってみましょう」ということで、再度、釣糸を投げ込んでみます。

二回目に釣り糸を投げ込んだ時…あれ!? 釣竿に何か違和感が。藤原プロが叫びました。「魚が掛かった!結構大きいよ!」

それを聞いて、私はリールを一生懸命に巻きました。湖の中を見ると、何かが動いている感覚が確かにあります。うーん、かなり重たい。何とかブラックバスを釣り上げたときには、腕の筋肉が張っている感覚を感じました。

釣った直後は、それが凄いことだとは理解できていませんでしたが、なんと、私が釣ったブラックバスはかなり大きく、50センチ以上もあったのです!近くの釣り客たちがザワザワ集まってきて、みんな私の釣ったブラックバスの写真を撮っています。隣のお客さんによると、「ブラックバス釣り大会だったら、賞金を獲得できるぐらいの大きさだよ!」とのこと。

まさかのビギナーズラックで、すごく嬉しい気持ちになりました。幸運とはこのことをいうのでしょうか。ちなみに、釣った魚を持ち帰ることはできないため、湖に戻さなければならないのが残念ですが、もし食べることも出来れば、「脂肪分が多くてきっと美味しいんだろうなぁ」なんて考えてしまいました。

ちなみに、私が釣ったブラックバスは「オオクチバス」という種類で、主に、北米に生息しているためカリフォルニアバスとも呼ばれています。魚の形は紡錘形で、目が大きくて、背中からお腹に掛けて黒っぽいうろこがあります。調べてみると、食べられる部分がなんと86%を占めているそうです。
どんな環境での適応力が高く、お肉が柔らかく、見た目も良いので、中国では、大規模な飼育地が存在していて人気が高いのだとか。

私が巨大なブラックバスを釣り上げてから、まもなくして、一緒に釣りをしていた中国人留学生の後輩もブラックバスを釣ることができました。
偶然ですが、私たちが釣り糸を投げていた場所がすごく良かったのだと思います。

そのことは、事実が証明してくれました…。私たちがブラックバスを釣り上げた後、午後4時までボートで湖に漕ぎ出して釣りをしていたのですが、その後の釣りの成果はさっぱりだったのです。

だから、帰り道は、満足感もある一方で、少し残念でもありました。昼食後は、ブラックバス釣りをいったん休憩して、遊覧船に乗って湖の景色を堪能しました。

津風呂湖は、春は桜、秋は紅葉など、四季折々の景色が美しいです。年間を通じてたくさんあるイベントの中でも、特に、年に一度の魚の放流イベントには、ぜひ私も再訪して放流活動に参加してみたいと思います。魚の放流は、津風呂湖に新鮮な生命を吹き込む活動として特別な意味があるためです。

今回、私は初めてブラックバス釣りを体験して、釣りの魅力を体験することができました。
みなさんも、吉野に行く際には、ぜひ津風呂湖へ行ってみて下さいね!

よしのーと編集部

よしのーと編集部

吉野の隠れた魅力や楽しみ方を紹介いたします。

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